「マウスを長時間使うと手首が痛い」「クリック音がWeb会議や夜の作業で気になる」——そんな悩みにまとめて応えてくれるのが、ロジクールの親指操作トラックボールMX ERGO S(型番:MXTB2d)です。
7年以上ロングセラーだった名機「MX ERGO」が、静音クリック・USB-C充電・Logi Boltに対応してリニューアル。最大の特徴は、本体を0°/20°に傾けられる独自のヒンジで、前腕のねじれをゆるめて疲れにくくしてくれます。この記事ではロジクール公式情報と、SNS・ブログ・購入者レビューの声をもとに、使い方や他社トラックボールとの比較を図解でまとめました。

ロジクール 静音 ワイヤレス トラックボール マウス MX ERGO S(MXTB2d)グラファイト
0°/20°の角度調整/旧モデル比 約80%静かなクリック/USB-C急速充電(1分で約24時間)/Logi Bolt+Bluetooth・2台切替。型番:MXTB2d(1年保証モデル)。
ロジクール公式ストア ¥17,800〜(税込)※時期により変動
まずは結論|MX ERGO S はどんな人に向いている?

おすすめできる人
- 1日中PC作業をしていて、手首や前腕の疲れが気になる人
- Web会議や夜間など、クリック音を出したくない環境で作業する人
- デスクが狭く、マウスを動かすスペースを確保しにくい人
- 仕事用と私用など、2台のPCを1台のマウスで操作したい人
- 電池交換が面倒で、充電式の上位モデルがほしい人
あまり向いていない人
- 左利きの人(右手用のみの展開)
- カバンに入れて持ち歩きたい人(プレート込みで約259gと重め)
- FPSゲームなど、素早く大きなカーソル移動が必要な用途がメインの人
- とにかく安くトラックボールを試したい人(入門機ならM575SPが約半額)
MX ERGO S とは?旧モデル「MX ERGO」からの変更点
MX ERGO S は、2024年9月に発売されたロジクールのエルゴノミクス(人間工学)トラックボールの最上位モデルです。見た目は初代MX ERGOとほぼ同じですが、中身は大きくアップデートされています。
| 項目 | MX ERGO(旧) | MX ERGO S(新) |
|---|---|---|
| クリック音 | 通常クリック | 静音クリック(約80%減) |
| 充電端子 | micro USB | USB-C |
| レシーバー | Unifying | Logi Bolt(セキュリティ強化) |
| 素材 | — | 再生プラスチック(PCR)を使用 |
| 角度調整 | 0°/20° | 0°/20°(継続) |
とくに「静音化」と「USB-C化」は、旧モデルユーザーの不満点として多く挙げられていた部分。SNSでも「ようやくUSB-Cになった」「カチカチ音が消えて会議中も気にならない」といった声が目立ちます。
MX ERGO S(MXTB2d)の基本スペック
| 商品名 | MX ERGO S ワイヤレス トラックボール マウス |
|---|---|
| 型番 | MXTB2d(1年保証)/MXTB2(2年保証) |
| カラー | グラファイト |
| 操作方式 | 親指操作トラックボール(右手用) |
| 傾斜角度 | 0°/20°(マグネット式金属プレート) |
| センサー | ロジクール アドバンス オプティカル トラッキング |
| 解像度 | 512〜2048 dpi |
| ボタン数 | 8個(うち6個カスタマイズ可) |
| 接続 | Logi Bolt USBレシーバー/Bluetooth Low Energy(2台までEasy-Switch切替) |
| 通信距離 | 10m |
| バッテリー | 充電式(USB-C)フル充電で最大120日、1分の充電で約24時間使用 |
| サイズ | 高さ132.5×幅99.8×奥行き51.4mm |
| 重量 | 約164g(プレートなし)/約259g(プレートあり) |
| 対応OS | Windows/macOS/Linux/ChromeOS/iPadOS/Android |
| ソフトウェア | Logi Options+(ボタン割り当て・Smart Actions・Logi Flow) |
| 付属品 | Logi Bolt USBレシーバー、取扱説明書など(USB-Cケーブルは付属しません) |
※スペックはロジクール公式サイトの記載をもとにしています。MXTB2dとMXTB2は本体仕様が同じで、主な違いは保証期間です。
外観をチェック|手を預けられる大きめボディ
本体はしっとりしたラバーグリップのグラファイトカラー。手のひら全体を預けるような大きめの形状で、公式では「中〜大サイズの手」にフィットするとされています。底面の金属プレートはマグネットでくっついていて、これが角度調整のヒンジ兼おもりの役割をしています。




画像はロジクール公式より
ボタン配置を図解|8ボタンのうち6つを自由にカスタマイズ

ボタンは合計8つ。ブラウザの「戻る/進む」、左右チルトによる横スクロール、ボール横のプレシジョンモードボタン(押すとカーソル速度が一時的に下がる)など、作業効率に直結するボタンがそろっています。無料アプリ「Logi Options+」を使えば、6つのボタンにコピー&ペーストやショートカット、AIプロンプトの呼び出しなどを割り当て可能です。
MX ERGO S の使い方|かんたん3ステップ

ステップ1:PCとつなぐ(Logi Bolt/Bluetooth)
- 本体底面の電源スイッチをオンにする
- 付属のLogi BoltレシーバーをPCのUSB-Aポートに挿す(またはPCのBluetooth設定から「MX Ergo S」を選んでペアリング)
- 2台目をつなぐときは、上部のEasy-Switchボタンで「2」に切り替えて同じ手順で接続
USB-Aポートがないノートパソコンなら、Bluetooth接続が手軽です。ポートをまとめて増やしたい場合は、Anker Nano USB-C ハブ(7-in-1)のようなハブを使うとレシーバーも挿せるようになります。
ステップ2:角度を0°か20°に決める
本体を手前に起こすようにすると、底面のマグネット式プレートがヒンジになって20°の傾斜に切り替わります。戻せば0°(フラット)。手首がラクなのは20°ですが、最初は違和感がある人も多いので、慣れるまでは0°で使い、少しずつ20°に移行するのがおすすめです。
ステップ3:Logi Options+でボタンとカーソル速度を設定
ロジクール公式の無料アプリ「Logi Options+」をインストールすると、ボタン割り当て、カーソル速度、アプリごとの個別設定、複数の操作を1ボタンにまとめるSmart Actionsなどが使えます。2台のPCで「Logi Flow」をオンにすると、画面の端にカーソルを動かすだけで操作先が切り替わり、PC間でコピー&ペーストも可能です。
※充電はUSB-C to USB-Cケーブルで行います。ケーブルは付属しないため、手持ちのケーブルを使いましょう。
なぜ疲れにくい?20°チルトのしくみ

一般的なマウスを使うとき、手のひらは真下を向き、前腕は内側にねじれた状態になっています。MX ERGO S を20°に傾けると、手が握手に近い自然な角度になり、このねじれがゆるみます。ロジクール公式では、前腕の筋肉緊張を約27%軽減するとしており、人間工学の専門家(エルゴノミスト)の認定も受けています。

さらにトラックボールは本体を動かさず親指だけでカーソルを操作するので、腕や肩を何度も動かす必要がありません。「角度」と「動かさない」のダブル効果が、長時間作業でも疲れにくい理由です。
実際に使っているシーンまとめ
公式の使用イメージと、SNS・ブログで多く見られる使い方を、4つのシーンに整理しました。

シーン1:在宅ワーク・Web会議

静音クリックなので、マイクにカチカチ音を拾われにくいのがうれしいポイント。在宅ワークのデスクを整えるなら、山崎実業 tower 隠せるテレワークワゴンのような収納と組み合わせると、仕事道具を一か所にまとめられます。
シーン2:夜の作業・家族のそばで
「子どもが寝たあとリビングで作業している」「同じ部屋で家族が寝ている」という人にも静音モデルは心強い存在。旧MX ERGOのクリック音が気になっていた人から、Sへの買い替えを評価する声が多く見られます。
シーン3:狭いデスク・ソファや膝の上
トラックボールは本体を動かさないので、マウスパッド1枚分のスペースも不要です。ノートPCをtower スリムノートパソコンスタンドやMOFT 非粘着スタンドで目線の高さに上げ、外付けキーボードとMX ERGO Sを組み合わせると、姿勢も手元もラクなデスクになります。
シーン4:2台のPCを行き来するデスク

会社PCと私用PC、WindowsとMacといった2台持ちなら、Easy-Switchボタンでワンタッチ切替。Logi Flowを使えば画面をまたいでカーソル移動もできます。モニターを増やすならAnker Prime ドッキングステーション(14-in-1)もあわせてチェックしてみてください。
他の人気トラックボール・マウスと比較
MX ERGO S と、同じく人気の高いトラックボール3機種を比較しました。価格はメーカー公式・発売時の参考価格です。
| 項目 | ロジクール MX ERGO S | ロジクール ERGO M575SP | エレコム EX-G PRO(親指) | ケンジントン SlimBlade Pro |
|---|---|---|---|---|
| 操作タイプ | 親指 | 親指 | 親指 | 指先(大玉55mm) |
| 角度調整 | ◎ 0°/20° | × | × | × |
| 静音クリック | ◎ 旧比約80%減 | ○ 静音 | — | — |
| 電源 | USB-C充電 1分で約24時間/最大120日 | 単3電池1本 最大18か月 | 単3電池1本 (有線時は不要) | 内蔵充電池 |
| 接続 | Logi Bolt/Bluetooth | Logi Bolt/Bluetooth | 有線/2.4GHz/Bluetooth | 有線/2.4GHz/Bluetooth |
| 複数台の切替 | ◎ Easy-Switch 2台+Logi Flow | — | 接続方式ごとに設定可 | — |
| ボタン数 | 8(6つカスタム可) | 5(3つカスタム可) | 8+チルト(10機能) | 4 |
| 精密モード | ◎ 専用ボタン | — | カウント3段階切替 | — |
| 重量 | 約164g(プレート込み約259g) | 約145g | 約147g(電池除く) | 約285g |
| 参考価格 | ¥17,800〜 | ¥8,470 | ¥21,318 | ¥17,500(発売時) |
※各社公式サイト・発表資料をもとに作成。「—」は公式情報で確認できなかった項目です。価格は時期・販売店により変動します。
比較してわかったこと
- コスパ重視・入門用なら、静音で約半額のロジクール M575SP
- 有線でも使いたい・ボタン数重視なら、エレコム EX-G PRO
- 大玉を指先で回したいなら、ケンジントン SlimBlade Pro
- 疲れにくさ・静かさ・充電の手軽さを全部ほしいなら、MX ERGO S
他社製品にないMX ERGO Sの魅力5つ

1. 0°/20°の角度調整ができる
比較した親指トラックボールの中で、本体の傾きを変えられるのはMX ERGO Sだけ。マグネット式のプレートで、工具なしでワンタッチ切替できます。手首や前腕の負担を減らしたい人にとって、これが最大の決め手になります。
2. 上位機種なのにクリックが静か
高機能トラックボールは通常クリックのモデルが多い中、MX ERGO Sは旧モデル比約80%静音化。多機能と静かさを両立しています。
3. 1分の充電で約24時間使える
M575SPやEX-G PROは乾電池式。MX ERGO SはUSB-C急速充電で、フル充電なら最大約4か月持ちます。スマホやPCと同じケーブルで充電できるのも地味に便利です。
4. 2台のPCをシームレスに操作
Easy-Switchによる2台切替に加え、Logi FlowでPC間のカーソル移動やコピー&ペーストまで可能。ソフトウェア連携の完成度はロジクールならではです。
5. プレシジョンモードで細かい作業もラク
トラックボールの弱点といわれる「細かいポインティング」を、ボール横の専用ボタンで一時的に低速化して解決。画像編集やExcelのセル選択など、精度が必要な場面で役立ちます。
口コミ・評判まとめ|SNS・ブログ・レビューサイトの声
良い口コミ
- 20°に傾けたら手首がラクになった。長時間作業でも疲れにくい
- クリック音が静かで、Web会議中や夜でも気にならない
- やっとUSB-C充電になった。充電の持ちも良い
- ボールの転がりがなめらかで、慣れるとマウスに戻れない
- ボタンが多く、Logi Options+で自分好みに設定できる
気になる口コミ
- 価格が約1.8万円と高め。M575SPの約2倍
- プレート込みで約259gと重いので持ち運びには不向き
- トラックボールに慣れるまで数日〜1週間かかる
- 以前使っていたトラックボールに比べ、カーソル操作の感覚が違うという声も
- USB-Cケーブルが付属しない
- 右手用のみで、左利き用モデルがない
全体としては「疲れにくさ」と「静かさ」への満足度が高く、不満は価格・重さ・慣れに関するものが中心でした。
購入前に知っておきたい注意点
- 慣れが必要:初めてのトラックボールなら、カーソル速度を遅めに設定し、0°から始めるとスムーズです
- 定期的なボール掃除:皮脂やホコリで動きが重くなるので、ときどき掃除が必要です
- ケーブル別売:充電用のUSB-Cケーブルは手持ちのものを使いましょう
- Logi BoltはUnifyingと互換性なし:旧MX ERGOのUnifyingレシーバーは使えません
動きが重くなったら|ボールのお手入れ方法

公式の案内では、マグネット式の金属プレートを外し、金属以外のペンなどで底面の穴からボールを押し出して、受け皿とセンサーを拭き取る方法が紹介されています。ボールに傷がつかないよう、金属製のものは使わないようにしましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. MXTB2dとMXTB2の違いは?
A. 本体の仕様や付属品は同じで、主な違いは保証期間です(MXTB2dは1年、MXTB2は2年)。価格差と保証期間を比べて選びましょう。
Q. Macでも使える?
A. はい。macOS 12以降に対応しており、Logi Options+もMac版があります。BluetoothまたはLogi Boltで接続できます。
Q. 旧MX ERGOのレシーバーは使える?
A. 使えません。MX ERGO SはLogi Bolt専用で、旧モデルのUnifyingレシーバーとは互換性がありません。
Q. バッテリーはどれくらい持つ?
A. 公式ではフル充電で最大120日、1分の充電で約24時間使用できるとされています(使用状況により異なります)。
Q. 角度は何段階?
A. 0°(フラット)と20°の2段階です。
まとめ|手首の疲れと音に悩むなら MX ERGO S は有力な選択肢
ロジクール MX ERGO S は、20°チルトによる疲れにくさ、静音クリック、USB-C急速充電、2台切替+Logi Flowをひとつにまとめた、トラックボールの完成形ともいえるモデルです。価格は入門機の約2倍ですが、毎日長時間PCに向かう人ほど、その差を実感しやすいはず。
「手首の負担を減らしたい」「静かな環境で作業したい」という人は、ぜひチェックしてみてください。

ロジクール 静音 ワイヤレス トラックボール マウス MX ERGO S(MXTB2d)グラファイト
0°/20°の角度調整/旧モデル比 約80%静かなクリック/USB-C急速充電(1分で約24時間)/Logi Bolt+Bluetooth・2台切替。型番:MXTB2d(1年保証モデル)。
ロジクール公式ストア ¥17,800〜(税込)※時期により変動
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参考:ロジクール公式 MX Ergo S 製品ページ/ロジクール サポート「MX ErgoとMX Ergo Sの違い」/各社公式サイト。記事内の公式画像はロジクール公式サイトより引用しています。





